万斛(まんごく)庄屋公園メイキングプロジェクトとは、浜松市東区中郡町にある明治期に建てられた母屋をはじめとする旧鈴木家庄屋屋敷跡地を再生し、憩いの場となる公園にすることで、まちのみんなの居場所を作るプロジェクト。この歴史的に貴重な場所を利用して、さまざまなイベントを開催したいと思っています。
子どもたちや高齢者の方も気軽に訪れることができるような、ホッとする場所を作りたい。そしてこの場所が、子どもたちが自慢したくなるような「心のふるさと」になれば……。そんな思いでこのプロジェクトを立ち上げました。
旧鈴木家は室町時代から続く名家で、徳川家康の時代には古独札庄屋(藩主に単独でお目見できる、高い格式の庄屋)として家康に単独で面談できる家格を持っていました。建物の周りには屋敷林や田んぼがあり、敷地跡の地層からは飛鳥時代からの遺稿や遺物も見つかっています。屋敷跡地に現存する建物は明治期に建てられたもので、老朽化していますが、浜松の貴重な歴史を感じる景観を残している場所でもあります。
万斛庄屋公園の予定地内には、旧鈴木家のいくつかの建物が残っています。
母屋、離れ屋、弓道場射場、弓道場的場については、浜松市は「改修のための直接工事費は出せないが存続(検討)の扱い」としていて、改修費の調達と利活用を市民に委ねています。
私たちは、これらの建物を修繕し利活用できるようにすることで、浜松の未来の世代に地域の歴史を伝えながら、多世代、多様な人が交流できる公園をつくろうと活動しています。